山本文緒というのは直木賞小説家で恋愛がらみの小説で有名です。
この人のデビュー作(たぶん)の「パイナップルの彼方」を紹介します。
主人公は信用金庫に勤める23歳のOL。
周りの人間と適度な距離感をおいたクールでマイペースな日常を送っています。
それがある事件をきっかけに急展開して、、という内容です。
前半は主人公と周りの人間の人物描写と小説の世界観の構築に使われていると思うんですよ。
それが話が急展開する後半に、登場人物の力関係が動き出し、前半で見えていなかった一面が顔を出したりするんで、そこを楽しんでください。
僕はこの作家のほかの作品も読んだのですが、ストーリーににスピード感があるという点でパイナップルの彼方を一押しします。
実はこの作品を読んだのは15年以上前で、今日は久しぶりに読み返しました。
相変わらず面白かったのですが、主人公の日常が大きく動き出すある事件、いやいやそれはアンタ一線を越えてるでしょ、ダメでしょ、そうなるのは時間の問題でしょ、とは思いました。
15年前はみんな年上だった登場人物がいまはほとんど年下というのも面白いです。
キーパーソンのひとり、女ったらしのオジサンが昔は本当にオジサンと思ってましたがいまは年下のむしろ若手のように思えるのって不思議ですよ。
おススメの小説なので皆さんも読んでみてください。
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2013年11月13日水曜日
2013年10月16日水曜日
談合の知らなかった側面を見れた「鉄の骨(池井戸潤)」の感想
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ドラマ半沢直樹の原作者、池井戸潤です。
この人の小説はどれも面白いですが、この「鉄の骨」もとてもいいですよ。
これは建設業界の談合を描いた小説です。
談合を取り仕切る部署に配属された新入社員が談合はダメでしょ、とは思いながらも、内情を知るにつれその必要性も理解できる気がしてきて、そのあたりの葛藤が読んでて共感できます。
結局どっちの考え方が正しいのかスッキリした答えを求めながら読んでいたのですが、どんな答えが用意されていたかは秘密です。みなさんも読んでください。
この小説の別の側面というかむしろこっちがメインですが、談合を巡る駆け引きがスリリングなんですよ。談合している会社同士でも少しでも自分のところが有利になるように根回しあり裏切りありの世界で主人公の会社がどう立ち回るのか、引き込まれますよ。
談合仲間とはいえ結局のところライバル会社なんですよね。
その認識はこの本を読むまでありませんでした。
この小説はNHKのドラマにもなっていてそっちも面白いので機会があった見てみてください。
ドラマ半沢直樹の原作者、池井戸潤です。
この人の小説はどれも面白いですが、この「鉄の骨」もとてもいいですよ。
これは建設業界の談合を描いた小説です。
談合を取り仕切る部署に配属された新入社員が談合はダメでしょ、とは思いながらも、内情を知るにつれその必要性も理解できる気がしてきて、そのあたりの葛藤が読んでて共感できます。
結局どっちの考え方が正しいのかスッキリした答えを求めながら読んでいたのですが、どんな答えが用意されていたかは秘密です。みなさんも読んでください。
この小説の別の側面というかむしろこっちがメインですが、談合を巡る駆け引きがスリリングなんですよ。談合している会社同士でも少しでも自分のところが有利になるように根回しあり裏切りありの世界で主人公の会社がどう立ち回るのか、引き込まれますよ。
談合仲間とはいえ結局のところライバル会社なんですよね。
その認識はこの本を読むまでありませんでした。
この小説はNHKのドラマにもなっていてそっちも面白いので機会があった見てみてください。
2013年10月7日月曜日
読むとハワイに行きたくなる「ダンス•ダンス•ダンス (村上春樹)」
村上春樹の小説の中ではこのダンス•ダンス•ダンス が一番好きです。僕の場合、最近の作品は長過ぎて、とにかく最後まで読むのが目標!読み返すとかムリ、みたいになっていますが、これはそういうことはありません。何度も読み返しました。
「羊を巡る冒険」の続編ということになっていますが、前作を読んでなくても大丈夫です。それだと羊博士とかいるかホテルの意味がわからないですが、これは前作を読んでいてもわからないので同じです。
村上春樹の小説の主人公はみんなマイペースにおしゃれな生活を楽しんでいますが、その究極がこの小説だと思います。紀伊国屋もシェーキーズもダンキンドーナツもハワイももの凄くいいところのように思えて自分も行ってみたくなります。
文章が上手いんですよ。テンポよくさらっと読めて、それでいて独自の雰囲気を確立しています。いろんな事件が起こるのですが、事件の展開そのものよりも主人公のクールさを楽しむ小説だと思います。
文章が上手いんですよ。テンポよくさらっと読めて、それでいて独自の雰囲気を確立しています。いろんな事件が起こるのですが、事件の展開そのものよりも主人公のクールさを楽しむ小説だと思います。
僕が好きなのはハワイの章と、五反田君と会って話してる場面(何回もある)、警察の取り調べの場面ですね。一応メインとなっているはずのドルフィンホテルやユミヨシさんの場面はなぜかそれほどでもありません。
なので読み返すときは最初と最後の章を飛ばして真ん中をつまみ食いのように読んでいました。
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