2013年9月28日土曜日

ファンドの信託報酬率は20倍して考える

ファンドを買うときは毎年かかる手数料(信託報酬)に注意する、というのは皆さんご存知だと思いますが、まだまだ認識が甘いと思うんですよ。僕に言わせればあの数字は20倍くらいして考えないといけません。

たとえば信託報酬が年1.5%と聞けば「ちょっと高いのかもしれないけど株の変動に比べれば誤差みたいなもんだからまあいいか」と思うかもしれません。この考え方が見落としているのは株の変動が上下のバラツキであるのに対して手数料は毎年積み重なるものだという点ではないでしょうか?

正しいイメージは次のようなものだと思うんですよ。
野村証券のホームページで人気一位と二位のファンドを見てみると、実質手数料は年1.7%と1.6%程度と書いてあります。
いまここで100万円を10年間運用するとしましょう。10年間で払うトータルの手数料は思いっきり単純計算で1.7% x 10年間で、17万円となります。もし30年なら51万円。投資金額の20%とか50%を手数料として払う計算です。これだけのテラ銭を取られるとパチンコや競馬とあんまり変わらない勝負になってきて長期的に勝つのは難しいでしょう。

こういう計算をすると信託報酬が0.5%を超えるファンドはまったく買う気がしません。
もしあなたがこれまで何の考えもなく年間1%以上の手数料を払っていたのならこれからはそれにトータル投資年数を掛けた数字を考えるといいと思います。それが10年なのか30年なのかわかりませんが、あいだをとって20倍しとくのでどうでしょう?
もしあなたが、もっと高級な計算をしていて年間1%以上の手数料を正当化できているのなら、そのままでよいと思います。

それではみなさん、グッドラック!






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