2013年10月16日水曜日

談合の知らなかった側面を見れた「鉄の骨(池井戸潤)」の感想

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ドラマ半沢直樹の原作者、池井戸潤です。
この人の小説はどれも面白いですが、この「鉄の骨」もとてもいいですよ。

これは建設業界の談合を描いた小説です。
談合を取り仕切る部署に配属された新入社員が談合はダメでしょ、とは思いながらも、内情を知るにつれその必要性も理解できる気がしてきて、そのあたりの葛藤が読んでて共感できます。

結局どっちの考え方が正しいのかスッキリした答えを求めながら読んでいたのですが、どんな答えが用意されていたかは秘密です。みなさんも読んでください。

この小説の別の側面というかむしろこっちがメインですが、談合を巡る駆け引きがスリリングなんですよ。談合している会社同士でも少しでも自分のところが有利になるように根回しあり裏切りありの世界で主人公の会社がどう立ち回るのか、引き込まれますよ。

談合仲間とはいえ結局のところライバル会社なんですよね。
その認識はこの本を読むまでありませんでした。

この小説はNHKのドラマにもなっていてそっちも面白いので機会があった見てみてください。





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